UltraVNCの小技(4) — cad.exe の導入

改造した UltraVNC を使っていて、一つ不便な事があります。
「Ctrl-Alt-Del」キーを押した時の動作はどうでしょうか(vncviewer上では「Send Ctrl+Alt+Del to host」ボタンを押した時の動作)。「Ctrl-alt-del require service, no permission」というダイアログが出て、受け付けてもらえないと思います。UltraVNC をサービスとして実行している時がそうです(正式版を使っている場合は、ログオンダイアログが表示されたり、画面が切り替わったりするでしょう)。
次は、この問題を解決します。

  1. 「cad.exe」(UltraVNC が利用する追加モジュール)を入手
      正式版のインストーラを使ってインストールする際に、「Download Vista addons files now」にチェックを入れればインストールされます。ライセンスは これ )。
      入手したら、UltraVNC の実行ファイルがあるフォルダに置きます。
  2. ファイルの配置場所の確認
      UltraVNC のファイル群が、Program Files 配下にあるか確認します。
      サービスから「あの」画面を呼ぶ為には、ファイル群は特権のあるフォルダ配下に置かなければなりません。
  3. グループポリシーの設定
      グループポリシーエディタを起動し、「コンピューターの構成」−「管理用テンプレート」−「Windows コンポーネント」−「Windows ログオンのオプション」を開きます。
      Vista/7 では、「ソフトウェアの Secure Attention Sequence を無効または有効にする」という項目があります。
      「状態」を「有効」に、「オプション」を「サービスとコンピューターの簡単操作アプリケーション」に設定します。

もう一度、「Ctrl-Alt-Del」キーを試しましょう。期待した動作になったのではないでしょうか。

最後に、いちいちグループポリシーエディタを起動するのは面倒なので、コマンドラインから「ソフトウェアの Secure Attention Sequence を無効または有効にする」を設定する方法を。

レジストリキーの格納場所と設定値は次のようになります。

[HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFUWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Policies¥System]
"SoftwareSASGeneration"=dword:00000003

レジストリの設定内容をファイル(例えば regset.reg)に保存しておき、コマンドラインから、 reg.exe を利用して設定します。

reg.exe  import  "regset.reg"

バッチファイルを使って UltraVNC をインストールする場合は、上記の行を追加すればよいです。

(注記)「cad.exe」を使うのは、バージョン 1.0.8 での話です。

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